わをんの相談事例

わをんの相談事例

一般社団法人わをんでは、介助を受けながら自分らしく豊かな自立生活を送りたい当事者の方々への支援を行っております。 このページでは、わをんの支援を利用された当事者の声を事例としてご紹介します。

現地に訪問した際の様子

【富山県富山市在住のAさんの例】

溶接工として働いていたAさんは、3年ほど前のある日、道具をもつ右手が上がらなくなり、2017年8月、ALSと診断されました。ショックで数ヶ月自室にこもっていたそうです。

  • 富山県富山市在住の30代男性Aさん
  • 2017年8月 ALSの確定診断を受ける
  • ADL:全介助 発話は可能

Aさんより、自薦ヘルパーを利用したく知人の紹介で候補者を見つけたが、富山市内に登録先事業所がなく利用できないことについて、わをんに相談がありました。

-出会いから支援の経過-

2018年10月
私たちわをんは、Aさんの自宅に訪問し、自薦ヘルパー候補者と面会。自薦ヘルパーの遠隔地登録について、わをんが、富山と東京の各自治体との交渉を進めることになりました。
2018年11月
東京都福祉保健局からの許可を得て、自薦登録を開始。Aさんの近隣地域に自薦登録ができる事業所がない事情が考慮され許可が下りました。その後Aさんが株式会社Dai-job high(代表理事の天畠が運営する当事者事業所であり、自薦ヘルパーの登録先の一つとしてわをんとも連携している)の研修会の講師を務めることになりました。研修会ではALSを発症するまでの人生のこと、発症して絶望感を味わったこと、しかし24時間介助を受け自立生活をすることを目指し前向きに生きていきたいという気持ちを話していただきました。
2019年1月
株式会社Dai-job highが遠隔地登録に対応した自薦ヘルパー用就業規則を作成。その間、AさんとはSkypeでのミーティング、郵送での書類のやり取りが続きます。また、同時並行で富山県のハローワークに自薦ヘルパーの追加募集を開始しました。その際、Aさん個人の名義での登録が認められなかったため、株式会社Dai-job high名義で募集を行う形をとることに。
2019年2月
Aさんの自薦ヘルパーが体調不良を理由に突然の退職。早急にヘルパーを募集する必要があり、タウンワークに広告を掲載。Aさんに対しSkypeを利用して雇用に関する助言を行いました(3名応募があり2名採用。その後、1名が辞退)。2019年3月新規採用ヘルパーの研修がスタートしました。
2019年4月
Aさんが自身が経営する株式会社を設立し、重度訪問介護事業所を開設しました。

-Aさんの変化-

Aさんは知り合った当初、ALSの確定診断を受けて落胆していたが、わをんが自薦ヘルパー登録などのサポートを行ったことで、徐々に変化が見えました。特に、Aさんが起業し、気管切開を伴う人工呼吸器を利用して生き続ける覚悟ができたことは大きいように思います。Aさん自身で事業所を開設し自ら雇用主となることは、ヘルパーの所得保障の責任も生じます。つまり、当事者の「生きる覚悟」は、それまで以上の意味を持つものといえるでしょう。

これまでに寄せられてきたご相談

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