東京出張「介助付き就労学習会」に参加して
一般社団法人わをんで「介助付き就労」のプロジェクトがスタートして、トヨタ助成のキックオフイベントに参加したのは2021年10月です。あれから2年、「やっとみんなに会える!」この気持ちだけを持って東京に乗り込みました。
今回の「介助付き就労学習会」は、障がいがあっても介助が必要でも「はたらきたい」と、伝えるための学習会でした。私は現在、重度障害者等就労支援特別事業を利用して株式会社DLで在宅ワークのアルバイトをしています。しかし、重度障がい者がはたらくには、重度訪問介護制度が利用できない、自治体によっては就労支援特別事業が取り入れてもらえないなどの問題があります。私の事例報告では、株式会社DLの大城社長と公開面談をしました。大城社長のように「やってみよう」と言ってくださる力強さや、そもそも重度障がい者の生活から「はたらく」ことが切り離されることがおかしいじゃないかということが伝えられたと思います。大城社長だったから、私だったからということではなく、誰でも同じ「はたらく」を選べる、または選ばないことができるように願っています。
私は今回の東京出張が障がい者になって、初めての外泊でした。「飛行機で?」とよく聞かれましたが、いえいえ。福岡県北九州市から新幹線で東京まで5時間弱。東京駅って表に回るだけで時間がかかるのね、とか、東京のバスは会計が先なのか、とか久しぶりに新鮮な刺激がグサグサときました。zoomが当たり前になって現地に行かなくても参加する、会うことができるようになりましたが、9月末とは思えないほど暑い日に参議院議員会館から都道府県会館までみんなで歩いたことなど、やはり現地でしか味わえないモノがあるのだと改めて実感しました。特に、登壇メンバーの登り口さん小暮さんに直接会えたこと、熊谷晋一郎先生やNPO法人境を越えての岡部宏生さんや、さくら会の川口有美子さんとお話ができたことなど、胸がいっぱいになりました。
障がいがある人もない人も、当たり前に同じスタートラインに立てる。介助付き就労も、誰でもどこに住んでいても当たり前になることを願いながら、日々の業務に向かいたいと思います。
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1.介護付き就労への4つの課題
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3.介助付き就労実態調査報告書
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